不動産投資や不動産売買を劇的に変える「ReTech(リーテック)」とは?

ReTechという言葉を耳にしたことはありますでしょうか?

今、世間では「テクノロジーによる金融革命」を意味する言葉として「FinTech(フィンてテック)」という言葉が日々ネット上を飛び交っていますが、IT業界や一部の不動産業者の間では「FinTech(フィンテック)」の次にビッグウェーブがやってくると今注目されているのが、この「ReTech(リーテック)」と言われています。

ReTech(リーテック)は、Real Estate Technologyの略語で、日本語に訳すと(そのままですが、、)「不動産テック」となります。

金融革命を引き起こすと言われている「FinTech」は、既に世界中の投資家が「FinTech」関連事業に多額の投資を行うなど今最も注目されているビジネス分野のひとつですが、「ReTech(リーテック)」は不動産業界の今後を担う新しいサービス・ビジネス領域として今、そしてこれからが熱い分野として注目されています。

具体的に「ReTech(リーテック)」こと「不動産テック」とはどのようなビジネスを指しているのでしょうか?

「ReTech(リーテック)」とは

「ReTech(リーテック/不動産テック)」とは、「Real Estate(不動産)」+「Technology(テクノロジー)」から出来た造語です。

その2つの単語の持つ意味がそのままなのですが、不動産業界のこれまであった様々な”仕事”にテクノロジー(IT)が加わることによって、より便利に大きく業務や質が向上したり、新しく生まれてくるサービスなどを指しています。「ReTech」という言葉自体に具体的な定義があるものではありませんが、情報技術(IT)を駆使して新しい不動産サービスを生み出したり、これまで人の手で毎日せっせと行われてきた不動産関連業務が情報技術を駆使して簡略化されより便利になるという意味では、今まで何かと「不信」とか「不安」とか、「情報”不”足」とか、なにかと「不」の多い不動産業界が、よりオープンになり、ユーザーに分かりやすくより開かれたマーケットになり、便利にもなるといった意味では非常に意味のあることだと感じでいます。

日本国内ではまるで当然の如くよくある話になってしまうのですが、新しいものが出てくると変革することができない人々は、新しいものを拒絶し、徹底的に否定しますので、これまでの通りの「不」の多い「不動産屋さん」にとって「ReTech」はとても不都合なものになっていくもになるのかもしれません

日本のReTechの動きはどこまで進んでいるの?

気になる日本国内の「ReTech(リーテック)」の動向ですが、この記事を書いている2017年2月現在、日本国内での「ReTech(リーテック)」の動きは米国と比べると残念ながらあまり多いわけではありません。既存の不動産業界のプレーヤーで動き出している企業は、日本の不動産業界をリードする最大手2社、三井不動産と三菱地所です。

三井不動産は、ベンチャー共創事業部という部署を中心に「31 VENTURES」というプロジェクト名でベンチャー企業に対するオフィスビルのレンタルやベンチャー企業へのファンド設立、つまり出資という形でスタートさせました。

一方の三菱地所は、NijaLockという名のスマートキーを展開する株式会社ライナフに他のVCと共同出資を行うなどこちらもReTech関連のベンチャー企業への出資という道を選びスターとしています。
出資という形をとっていることから、両者共にReTech分野は”今は様子見”といった段階でしょうか。

一方で、ITに軸足を置いているプレーヤー達は、既存の不動産業界のプレーヤーのとるスタンスとは異なり、かなり大胆に動きを進めています。大手ではHOMESを展開するネクストが「HOME’Sプライスマップ」、Yahoo!不動産×ソニー不動産が提携し展開する「おうちダイレクト」、イタンジの「Nomad.」「ぶっかくん」、リブセンスの「IESHIL」などビッグデータを利用して物件価格をリアルタイムに算出したり、インターネットだけで不動産業務を行い仲介手数料を割り引くなどといったサービスが登場しています。

また、2017年1月23日にHOMESを展開するネクストが、クラウドファンディング「ShootingStar」を運営する株式会社JGマーケティングに出資を行うと発表しました。今後は、眠れる不動産へクラウドファンディングサイトを通じて小口の出資を集めるサイトを立ち上げることを予定していると説明しています。

日本の不動産業界は、未だアナログの真っ只中

資金(カネ)と人(リソース)が潤沢であるはずの日本の不動産業界のトッププレーヤーである2社(三井不動産と三菱地所)すらも直接的な動きに生み切れない原因はどこにあるのでしょうか?

ふと我に返って不動産業界を見渡してみると(我に返らなくてもわかることなのですが)、日本の不動産業界というのは本当にビックリするほどアナログな世界なのです。

物件の情報は未だFAXでのやりとり。未だせっせとチラシは撒くわ、ホームページで公開されている情報をわざわざ印刷し机の上に山のようにその印刷物を積み上げるわ、本当に未だに「」「」「」という世界が広がっています。このご時世、不動産業界の人々はいったいいつまでFAXのやりとりをするつもりなのでしょうか?笑

話が横道にそれてしまいましたが、既存の不動産業界の人々は未だアナログという世界の真っ只中。未だそんな状況の中なのに「ReTech(リーテック)」というなんやようわからん西洋の言葉が突然やってきて、「もう不動産業界もIT化の時代ッ」「情報はもっとオープンに!」「不動産の買主にもっと良いサービスを!」と言われても、「よくわからないし、今更変わることはできないよ」というのが大半の不動産業界プレーヤーの人々の意見のようです。

既存の不動産業界のプレーヤーにとっては「ReTech(リーテック)」は、まさに「現代の黒船」。今後、日本の「ReTech(リーテック)」を牽引してゆくのは、やはりITに軸足を置く企業ばかりなのかもしれません。

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